弊社はインテリア用繊維の織物の開発会社として、私たちができることを常に模索してきました。その一環として、吸水し、保水し、漏れにくい布を開発し、特許を取得しました。モニタリングでご使用いただいた方々からのフィードバックを基に改良を重ね、感謝の声をいただくたびに自信を深めてまいりました。

商品開発を進める中で、市販されているおねしょシート（防水シーツ）のほとんどが同じような構造であることに驚きました。なぜ同じタイプの生地や色違い、わずかな素材違いしかないのか？ ご購入者様の選択肢が限られていることに疑問を感じ、介護士様やご使用者様の声に耳を傾けることにしました。

弊社が参考にしたのは、失禁パンツの構造でした。下着内で残尿があっても、外に浸み出さないことに着目し、これをヒントに開発をスタートしました。

開発テーマは「ご使用者様のおねしょシート購入時に、選択肢を広げてお悩みを解決できる製品を作ること」でした。協力企業様と何度も打ち合わせを重ね、織物で生産することで、使用時のゴワゴワ感や蒸れを解消し、ご家庭の洗濯機で簡単に洗えて、脱水・乾燥機も使用可能な、「清潔で蒸れにくく、柔らかくて破れない」全く新しいタイプのおねしょシートの開発に着手しました。

十数点の試作を行い、同時に十数名のモニターの方々にご協力いただきながら試行錯誤を繰り返し、開発から３年目に商品が完成しました。

さらに、第三者機関による防汚性試験の結果、カレーやミートソース、ラー油、血液（人工）といった汚れが落ちやすいことが確認され、市販品に比べて10倍の透湿性があることが証明されました。